
この間取りの前提条件
- 家族構成:ご夫婦+将来子ども2人想定
- 敷地条件:92坪
- 階数:2階建て
- 間取り:3LDK
- 延床面積:32.0坪
- 特徴:カバードポーチ、スキップフロア、横並びダイニング、総2階
今回の計画は、ご夫婦と将来のお子様2人を想定した2階建ての住まいです。
大きな特徴は、外部空間として使えるカバードポーチと、LDKの中に設けたスキップフロアです。
屋外と室内の両方に、家族が自由に過ごせる居場所をつくりながら、建物本体はカバードポーチを除いて総2階に近い構成としています。
暮らしの楽しさと、建物としての合理性を両立した住まいです。
間取りの特徴
カバードポーチのある住まい
この住まいでは、玄関まわりからLDK前にかけて、カバードポーチを計画しています。
カバードポーチとは、屋根のかかった半屋外空間のことです。
完全な室内ではありませんが、屋根があることで、日差しや雨をある程度避けながら使うことができます。
椅子を置いてカフェテラスのように過ごしたり、休日に外でコーヒーを飲んだり、子どもの遊び場として使ったり、さまざまな使い方ができます。
日差しが強い日でも直射日光を避けやすいため、夏場にはお子様のプール遊びにも使いやすい空間です。
庭とは少し違う、暮らしに近い外部空間として計画しています。
LDKとつながる外部空間
カバードポーチは、単に外に設けたスペースではなく、LDKとつながる場所として計画しています。
室内からすぐ外へ出られることで、暮らしの中に外部空間を取り込みやすくなります。
- 朝に外でコーヒーを飲む
- 子どもが外遊びをする
- 椅子を置いてくつろぐ
- 夏場にプールを出す
- 来客時に外で過ごす
屋根があることで、外部空間でありながら使える時間が広がります。
庭を眺めるだけでなく、実際に使える場所として設計することで、住まいの楽しみ方が増えます。
スキップフロアのあるLDK
LDKには、スキップフロアを設けています。
スキップフロアは、床の高さを少し変えることで、同じ空間の中に別の居場所をつくる設計です。
リビングと完全に分けるのではなく、少し高さを変えることで、視線の高さが重なりにくくなり、適度な距離感が生まれます。
この場所は、さまざまな使い方ができます。
- 本を読む場所
- 子どもの遊び場
- デスクを置いた書斎スペース
- 家族の近くでひとり時間を過ごす場所
- 少しこもれる居場所
LDKの中にありながら、少しだけ雰囲気の違う場所をつくることで、過ごし方の選択肢が生まれます。
視線の高さが変わることで生まれる距離感
スキップフロアの良さは、床の高さによって空間に変化が生まれることです。
同じLDKの中にいても、視線の高さが少し変わることで、完全に一体ではない落ち着きが生まれます。
家族の気配は感じる。
でも、少し自分の時間も持てる。
その距離感が、スキップフロアの魅力です。
リビングでくつろぐ人、ダイニングで食事をする人、スキップフロアで本を読む人が、同じ空間の中で自然に共存できます。
スキップフロア下を収納として活用
スキップフロアの下は、広めの収納として活用しています。
床の高さを上げることで、その下に収納空間をつくることができます。
- 季節物
- おもちゃ
- 日用品
- 掃除道具
- 書類や本
- アウトドア用品
など、LDKまわりで使う物をしまいやすい場所になります。
スキップフロアは空間のアクセントになるだけでなく、下部を収納として使える点もメリットです。
ただし、構造や施工が複雑になりやすいため、一般的なフラットな床よりもコストアップにつながる場合があります。
キッチンとダイニングを横並びに配置
キッチンとダイニングは横並びに計画しています。
横並びにすることで、料理の配膳や食後の片付けがスムーズになります。
キッチンからダイニングへ、横に移動するだけで食事を出せるため、毎日の動きが短くなります。
- 配膳がしやすい
- 食後の片付けがしやすい
- 家族が手伝いやすい
- キッチンと食卓の関係が近くなる
日々の家事は、少しの移動距離の違いが積み重なります。
横並びダイニングは、毎日の使いやすさにつながる配置です。
冷蔵庫をパントリー内に収める計画
冷蔵庫は、パントリー内に収める計画としています。
LDK側から冷蔵庫が見えにくくなるため、空間をすっきり見せやすくなります。
冷蔵庫や食品ストック、日用品をパントリーまわりにまとめることで、生活感を抑えやすい構成です。
一方で、冷蔵庫をパントリー内に置く場合は、調理中の動線にも注意が必要です。
キッチンから冷蔵庫までの距離が長くなりすぎると、使いにくさにつながる場合があります。
見た目のすっきり感と、日々の調理のしやすさを両方確認することが大切です。
玄関近くに水廻りをまとめる
玄関近くには、トイレ、脱衣室、洗面、浴室をまとめて配置しています。
帰宅後すぐに手を洗ったり、外出前後にトイレへ行ったり、日常の動きがスムーズになる計画です。
また、夏場に汗をかいて帰ってきたときには、すぐにお風呂へ向かうこともできます。
- 帰宅後すぐに手洗いできる
- 外出前後にトイレを使いやすい
- 汚れて帰ってきたときに浴室へ行きやすい
- 水廻りがまとまり家事動線が整理しやすい
玄関と水廻りを近づけることで、暮らしの中の小さな動きが整います。
吹き抜けを介して2階とつながる
2階は、吹き抜けを介して1階とつながる構成です。
1階と2階が完全に分断されるのではなく、家族の気配がゆるやかにつながります。
子どもが2階の個室にいても、完全に離れた印象になりにくく、家の中に一体感が生まれます。
吹き抜けによって、
- 1階に広がりが生まれる
- 2階と気配がつながる
- 光や空気が抜けやすい
- 空間に立体感が出る
といった効果があります。
2階建てでありながら、上下階がつながる住まいを目指しています。
カバードポーチを除き総2階に近い構成
建物は、カバードポーチを除き、総2階に近い構成としています。
総2階は、1階と2階の外壁ラインがそろいやすく、構造や施工の面で合理的な形になりやすい特徴があります。
そのため、建築コストを抑えやすく、外観のプロポーションも整えやすくなります。
- 構造が整理しやすい
- コスト面で有利になりやすい
- 外観のバランスを整えやすい
- 屋根形状もシンプルにしやすい
スキップフロアやカバードポーチのような特徴的な要素を取り入れながらも、建物本体は合理的に整えています。
暮らしやすいポイント
外で過ごせる場所がある
カバードポーチによって、室内だけでなく外にも居場所が生まれます。
屋根があるため、日差しや雨を避けながら使いやすい外部空間になります。
LDKの中に居場所が増える
スキップフロアを設けることで、LDKの中に少し違う居場所が生まれます。
家族とつながりながらも、少し落ち着いて過ごせる場所になります。
配膳と片付けがしやすい
キッチンとダイニングを横並びにすることで、食事の準備や片付けがスムーズになります。
毎日の家事負担を減らしやすい配置です。
帰宅後の動線が整っている
玄関近くに洗面、脱衣室、浴室、トイレをまとめることで、帰宅後の動きが整います。
手洗い、着替え、入浴へ移りやすい構成です。
総2階に近くコストと外観を整えやすい
建物本体を総2階に近づけることで、コスト面と外観バランスの両方を整えやすくしています。
特徴的な空間を取り入れつつ、建物全体は合理的にまとめています。
注意点・デメリット
スキップフロアはコストアップにつながる
スキップフロアは空間に変化を生み、LDKのアクセントになります。
一方で、床の高さを変えるため、構造や施工が複雑になりやすく、コストアップにつながる場合があります。
また、段差が生まれるため、小さなお子様や将来的な使い方にも配慮が必要です。
カバードポーチは面積とコストが必要
カバードポーチは暮らしに楽しさをもたらす一方で、屋根や床、柱などの施工が必要になります。
そのため、一般的な外部デッキよりもコストがかかる場合があります。
どのくらいの広さが必要か、どのように使うかを事前に整理することが大切です。
冷蔵庫を隠すと動線が長くなる場合がある
冷蔵庫をパントリー内に収めることで、LDKの生活感は抑えやすくなります。
一方で、キッチンから冷蔵庫までの距離が長くなる場合があります。
調理中の使いやすさを確認しながら計画する必要があります。
吹き抜けは空調計画が重要
吹き抜けは開放感を生みますが、冷暖房効率や温度ムラへの配慮が必要です。
断熱性能や空気の循環を含めて計画することが大切です。
総2階でも特徴部分には費用がかかる
建物本体を総2階に近づけることでコスト面は有利になりやすいですが、スキップフロアやカバードポーチなどの特徴部分には費用がかかります。
全体のコストバランスを見ながら、優先順位を整理することが重要です。
この間取りが合う人
- カバードポーチのある暮らしに憧れがある
- 外で過ごせる場所がほしい
- LDKにスキップフロアを取り入れたい
- 子どもの遊び場や書斎的な場所がほしい
- キッチンとダイニングを横並びにしたい
- 生活感を抑えたLDKにしたい
- 総2階に近い合理的な建物にしたい
そのような方に合う間取りです。
この間取りが合わない人
- できるだけ建築コストを抑えたい
- 段差のないフラットな住まいにしたい
- カバードポーチより室内面積を優先したい
- 冷蔵庫はキッチンのすぐ近くに置きたい
- 吹き抜けより空調効率を最優先したい
- シンプルなLDKを好む
そのような場合には、別の間取り構成の方が合う可能性があります。
似た条件での代替案
スキップフロアなしのLDK
スキップフロアを設けず、フラットなLDKにする案です。
コストを抑えやすく、将来的な使いやすさも高まります。
一方で、空間の変化や収納下部の活用は少なくなります。
カバードポーチを通常のデッキにする案
屋根付きのカバードポーチではなく、通常のデッキとして計画する案です。
コストを抑えやすくなりますが、日差しや雨を避ける機能は弱くなります。
冷蔵庫をキッチン横に配置する案
冷蔵庫をパントリー内ではなく、キッチン横に配置する案です。
生活感は出やすくなりますが、調理中の使いやすさは高まります。
吹き抜けをなくして2階面積を優先する案
吹き抜けをなくすことで、2階の床面積を確保しやすくなります。
個室や収納を広げたい場合には有効な選択肢です。
よくある質問
Q. カバードポーチはどんな使い方ができますか?
A. 椅子を置いてくつろいだり、子どものプール遊びをしたり、外遊びや来客時のスペースとして使えます。
屋根があるため、日差しや雨を避けながら使いやすい外部空間になります。
Q. スキップフロアは必要ですか?
A. 必ず必要なものではありません。
ただし、LDKの中に少し違う居場所をつくりたい場合や、子どもの遊び場、書斎的な場所がほしい場合には有効です。
一方で、コストアップや段差への配慮が必要になります。
Q. 総2階はコストが抑えやすいですか?
A. 一般的には、外壁ラインや構造が整理しやすいため、コスト面で有利になりやすい傾向があります。
ただし、スキップフロアやカバードポーチなどの要素を加える場合は、その部分の費用も考える必要があります。
Q. パントリー内の冷蔵庫は使いやすいですか?
A. 生活感を抑えたい場合には有効です。
ただし、キッチンから距離が出る場合があるため、調理中の動線を確認しておくことが大切です。
Q. 玄関近くに水廻りがあるメリットは何ですか?
A. 帰宅後すぐに手洗いができたり、汗をかいた日にはすぐにお風呂に向かえたりします。
外出前後のトイレ利用もしやすく、日常の動線が整いやすい配置です。
まとめ
今回の住まいは、
カバードポーチとスキップフロアを取り入れた2階建ての3LDKです。
カバードポーチは、外でくつろいだり、お子様のプール遊びをしたりできる半屋外空間として計画しています。
LDKのスキップフロアは、本を読む場所、子どもの遊び場、書斎的な使い方など、暮らしの中に多様な居場所をつくります。
キッチンとダイニングは横並びに配置し、配膳や片付けがしやすい構成としました。
また、玄関近くに水廻りをまとめることで、帰宅後の手洗いや入浴にも対応しやすくしています。
建物本体はカバードポーチを除き総2階に近い構成とし、コスト面や外観の整えやすさにも配慮しています。
一方で、スキップフロアやカバードポーチはコストアップにつながるため、優先順位を整理することが重要です。
外で過ごす楽しさと、室内に居場所をつくる工夫を両立した住まいです。
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