3LDK 36.5坪|敷地 85坪|南道路|薪ストーブのある玄関土間と眺望を楽しむ住まい

目次

はじめに

住まいの心地よさは、
室内の広さや部屋数だけで決まるものではありません。

外に広がる風景。
季節ごとの温度感。
家に入った瞬間の印象。
そして、家族が自然に集まる場所。

本計画では、
北側に広がる牧草畑と、その先に見える山並みを活かしながら、
玄関土間に薪ストーブを設けた2階建ての住まいを提案しました。

寒い季節もあたたかく迎え入れ、
吹き抜けのあるリビングとつながることで、
開放感とぬくもりを両立した住まいです。


計画概要

  • 階数:2階建て
  • 間取り:3LDK
  • 床面積:36.5坪
  • 敷地面積:85坪

敷地北側には牧草畑が広がり、
その先に山並みを望めるロケーションです。

この眺望を暮らしの中に取り込みながら、
薪ストーブのある土間空間を中心に、
あたたかく開放的な住まいを目指しました。


玄関土間に薪ストーブを設ける

この住まいの特徴は、
玄関土間に薪ストーブを設けている点です。

玄関は外気の影響を受けやすく、
冬場には冷えやすい場所でもあります。

そこで本計画では、
玄関に入った瞬間からあたたかさを感じられるよう、
土間空間に薪ストーブを配置しています。

  • 冬の玄関をあたためる
  • 帰宅時にぬくもりを感じる
  • 土間空間を居場所として活用する
  • 住まい全体の印象をつくる

薪ストーブは暖房器具であると同時に、
住まいの雰囲気をつくる中心的な存在にもなります。


玄関とリビングがつながる開放的な空間

玄関土間とリビングは、
完全に仕切るのではなく、ゆるやかにつながる構成としています。

一般的には、
玄関とリビングをしっかり分ける間取りも多くあります。

一方で本計画では、
薪ストーブのあたたかさや土間の雰囲気を、
リビングにも自然につなげることを大切にしています。

さらに、リビングには吹き抜けを設けることで、
上下方向への広がりをつくっています。

  • 玄関からリビングへ視線が抜ける
  • 吹き抜けによって空間に広がりが生まれる
  • 薪ストーブの存在を暮らしの中心に感じられる

玄関・土間・リビング・吹き抜けがつながることで、
家に入った瞬間から広がりを感じられる空間としています。


吹き抜けが生む広がりとつながり

リビング上部には吹き抜けを設けています。

吹き抜けによって、
床面積以上の開放感を感じられるだけでなく、
1階と2階の気配もゆるやかにつながります。

  • 空間に高さが生まれる
  • 光が入りやすくなる
  • 家族の気配がつながる
  • 薪ストーブの存在感が引き立つ

2階建てでありながら、
上下階が分断されすぎないことも、
この住まいの特徴です。

吹き抜けを通して、
住まい全体に立体的なつながりを持たせています。


北側の眺望を活かした書斎

敷地の北側には、
牧草畑とその先の山並みを望める景色があります。

本計画では、
その眺望を活かすために、
書斎を北側に向けて配置しています。

北側の窓は、
直射日光が入りにくく、
安定したやわらかな明るさを得やすいことが特徴です。

そのため、
仕事や読書に集中しやすく、
落ち着いた時間を過ごす場所として適しています。

天気の良い日には、
山並みを眺めながらコーヒーを飲む。
仕事の合間に外の景色へ視線を向ける。
そんな時間が、日常の中に生まれます。


眺望を暮らしに取り込む設計

景色の良い敷地では、
どの方向に窓を向けるかがとても重要になります。

本計画では、
単に南側だけを重視するのではなく、
北側の眺望にも価値を見出しています。

  • 牧草畑の広がり
  • 遠くに見える山並み
  • 安定した北側の光
  • 落ち着いて過ごせる窓辺

このような敷地固有の魅力を、
書斎や日常の居場所に取り込むことで、
土地ならではの暮らしをつくっています。

住まいは建物だけで完結するものではなく、
周囲の環境とどう関係をつくるかによって、
心地よさが大きく変わります。


3LDKとしての暮らしやすさ

本計画は、
3LDKの2階建て住宅として、
家族の暮らしに必要な空間を整理しています。

1階には、
玄関土間・LDK・水廻り・主寝室など、
日常の中心となる機能を配置しています。

2階には、
個室を設けることで、
家族それぞれの居場所を確保しています。

吹き抜けによって1階と2階がゆるやかにつながりながらも、
個室では落ち着いて過ごせる構成です。


薪ストーブのある暮らしで大切なこと

薪ストーブは、
あたたかさや雰囲気を楽しめる魅力的な設備です。

一方で、
計画時にはいくつか注意点もあります。

薪の保管場所が必要

薪ストーブを使うためには、
薪を保管する場所が必要になります。

屋外に薪棚を設ける場合は、
雨に濡れにくく、取り出しやすい位置を考えることが大切です。

煙突計画が必要

薪ストーブには煙突が必要です。

建物の形状や屋根のかけ方によって、
煙突の位置や納まりが変わるため、
設計段階から検討する必要があります。

メンテナンスが必要

薪ストーブは、
灰の処理や煙突掃除など、
定期的なメンテナンスが必要です。

暮らしの中で楽しむ設備である一方、
手間も含めて計画しておくことが大切です。


注意点・デメリット

玄関とリビングがつながるため温熱計画が重要

玄関とリビングをゆるやかにつなげる場合、
外気の影響を受けやすくなることがあります。

断熱性能や気密性、
薪ストーブ以外の暖房計画も含めて、
室内環境を整えることが重要です。

吹き抜けは空調効率に配慮が必要

吹き抜けは開放感を生み出しますが、
冷暖房効率や温度ムラに配慮が必要です。

特に冬場は、
暖かい空気が上にたまりやすいため、
空気を循環させる計画が大切です。

薪ストーブはライフスタイルを選ぶ

薪ストーブは、
火をつける、薪を運ぶ、掃除をするなど、
日常的な手間があります。

その手間も含めて楽しめる方には向いていますが、
できるだけ手間を減らしたい場合には、
別の暖房計画の方が合うこともあります。

北側の眺望は敷地条件に左右される

本計画では北側の牧草畑と山並みを活かしていますが、
将来的な周辺環境の変化には注意が必要です。

眺望を活かす場合は、
隣地や周辺土地の状況も確認しておくことが大切です。


この住まいが向かないケース

  • 薪ストーブの管理に手間をかけたくない
  • 玄関とリビングを完全に分けたい
  • 吹き抜けよりも空調効率を最優先したい
  • 火を扱う設備に不安がある
  • 周辺環境の変化を避けたい

そのような場合には、
薪ストーブや吹き抜け以外の構成を検討した方がよい場合もあります。


この住まいが合う方

  • 薪ストーブのある暮らしに憧れがある
  • 玄関土間を居場所として活用したい
  • 吹き抜けのある開放的なLDKにしたい
  • 眺望の良い書斎がほしい
  • 自然や山並みを感じながら暮らしたい
  • 家に入った瞬間の印象を大切にしたい

そのような暮らしに適した住まいです。


まとめ

玄関土間に設けた薪ストーブ。
リビングとつながる開放的な空間。
吹き抜けによる立体的な広がり。
そして、北側の牧草畑と山並みを望む書斎。

本計画は、
暖かさ・開放感・眺望を暮らしの中に取り込んだ住まいです。

薪ストーブは、
単なる暖房器具ではなく、
家に入った瞬間の印象や家族が集まる空気感をつくる存在です。

敷地の魅力と暮らし方を丁寧に重ねることで、
季節を感じながら、あたたかく過ごせる住まいを目指しました。

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