
はじめに
ペットは「飼う存在」ではなく、
家族の一員として暮らしを共にする存在になっています。
そのため住まいにも、
人だけではなく、猫にとっても心地よく過ごせる空間が求められます。
本計画では、
猫と人が自然に同じ空間を楽しめる住まいをテーマに、
吹き抜けや立体的な動きを取り入れた住まいを提案しました。
計画概要
- 階数:2階建て
- 間取り:3LDK
- 床面積:30.25坪
- 敷地面積:70坪
北側道路のやや変形した敷地条件の中で、
光・動線・居場所を整理しながら計画しています。
敷地条件への対応
本敷地は、北側道路に接する変形地であり、
道路側には電柱もある条件でした。
そのため、単純に建物を配置するのではなく、
- 駐車計画
- アプローチ動線
- 視線の抜け
- 採光計画
を整理しながら、敷地形状に合わせた構成としています。
限られた条件の中でも、
住まいの広がりと使いやすさを確保しています。
吹き抜けが生む立体的な空間
リビングダイニングの上部には吹き抜けを設けています。
上下方向への広がりをつくることで、
30坪という面積以上の開放感を生み出しています。
また、吹き抜けによって、
- 光が室内全体に届く
- 家族の気配がつながる
- 空間に立体感が生まれる
といった効果を持たせています。
鉄骨階段と猫の動き
吹き抜け空間には鉄骨階段を採用しています。
軽やかな構成とすることで、
視線が抜け、空間全体に広がりを生み出しています。
また、鉄骨階段そのものが、
住まいの中で空間を印象づけるアクセントとしても機能しています。
素材感や抜け感によって、
吹き抜け空間にリズムと立体感を与え、
空間全体の印象を引き締めています。
さらに、この階段は人の移動だけではなく、
猫が上下階を移動することも想定しています。
- 段板の抜け感による軽やかさ
- 吹き抜けとの一体感
- 猫が立体的に移動できる構成
猫にとって上下運動は大切な行動のひとつです。
階段そのものも移動の場として取り込みながら、
人と猫が同じ空間を共有できる住まいを目指しています。
化粧梁を活かしたキャットウォーク
吹き抜け空間には化粧梁を設け、
猫が移動できるキャットウォークとしても活用しています。
単にペット設備を追加するのではなく、
建築そのものに猫の居場所を組み込むことで、
空間全体に一体感を持たせています。
- 高い場所で過ごせる
- 室内を立体的に移動できる
- 人と同じ空間を共有できる
猫の習性に配慮しながら、
人にとっても楽しい風景となるよう計画しています。
猫のトイレ計画

猫のトイレは、人のトイレと同じ空間に計画しています。
猫専用のスペースを切り分けるのではなく、
日常動線の中に自然に組み込むことで、
管理のしやすさと使いやすさを両立しています。
- 掃除や管理がしやすい
- においや換気計画をまとめやすい
- 猫も落ち着きやすい場所になる
人と猫の暮らしを分断するのではなく、
ひとつの住まいの中で自然に共存できる環境を目指しています。
人も猫も心地よく暮らせる住まい
猫との暮らしでは、
人とペットの距離感がとても重要になります。
完全に分けるのではなく、
適度につながりながら、それぞれが心地よく過ごせること。
本計画では、
- 吹き抜けによる視線のつながり
- 回遊できる室内構成
- 猫の移動ルート
- 鉄骨階段とキャットウォークの連続性
を計画することで、
家族と猫が自然に同じ空間を共有できる住まいを目指しました。
変形地でも広がりをつくる
変形地では、
空間が窮屈になったり、動線に無理が生じやすくなります。
そのため本計画では、
- 吹き抜けによる縦方向の広がり
- 視線の抜け
- 動線の整理
によって、空間にゆとりを持たせています。
敷地条件をマイナスとして扱うのではなく、
設計によって住まいの魅力へ変換しています。
猫と暮らす家づくりで大切なこと
猫と暮らす住まいでは、
見た目だけではなく、習性への理解が重要です。
例えば、
- 上下運動できる場所をつくる
- 落ち着ける居場所を確保する
- 日向や視線の抜けをつくる
- 安全に移動できる動線を整える
といった要素が、
猫にとっての心地よさにつながります。
人にとって使いやすいだけでなく、
猫にとっても安心できる環境を整えることが大切です。
この住まいが合う方
- 猫と快適に暮らしたい
- 吹き抜けのある空間に憧れがある
- コンパクトでも開放感がほしい
- 変形地でも暮らしやすい家を建てたい
そのような暮らしに適した住まいです。
まとめ
吹き抜けによる広がり。
空間のアクセントとなる鉄骨階段。
化粧梁を活かしたキャットウォーク。
そして、人と猫が自然につながる空間。
本計画は、
ペット設備を追加するのではなく、
建築そのものに猫との暮らしを組み込んだ住まいの提案です。
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